
畳のヘリって言われてイメージ湧きますか?

畳のヘリとは、畳の縁に貼ってある布部分のこと。このヘリの強度は凄まじく、ちょっとやそっとじゃ、ほつれたり破れたりしません。バサバサになってしまったイグサは見たことがあるけれど、ヘリがボロボロになったところなんて見たことがない、という人も多いのではないのでしょうか。

そんな畳のヘリ、手に入ります。専門業者を利用する必要はなく、手芸用品店で買うことが可能。私も、店頭で見つけた時びっくりしたものです。
今回は、そんなハイテク素材である畳のヘリを紹介しようと思います。
とにかく強度がすごい!

原料はポリエチレンとポリエステル。どちらも高い強度を持った繊維として有名です。あれほどの強度を持っていることにも納得。
縫い目は見てわかる程度の荒さで、指でなぞるとザラザラ感が伝わります。しかし、上記の化学繊維が原料なのでツルッツル。
このツルツル具合と強度によって、水や摩擦にめっぽう強いんです。畳のヘリは頻繁に踏まれるたり濡れたりする箇所なので、このような素材が求められたのでしょう。
そんな強度の高さを利用して、尚貴堂では、テピシの端にも畳のヘリを利用しています。マグネット式なので、繰り返し着脱したり上下にズレたりする部分なので、この特性がピッタリ!
本体に使用している革と同様に長持ちする素材なので、日常生活に永く寄り添うことができるでしょう。
こんな作品が作れる!
さて、尚貴堂は畳のヘリをテピシのパーツとして利用していますが、世のハンドメイド作家さんたちはもっと主張の強い使い方もします。

例えば、畳のヘリをフルに使った鞄。
畳のヘリの防水性と高い強度により、非常に丈夫に仕上がります。縫製さえしっかりしておけば、相当長持ちするでしょう。

例えば、コサージュなんかも作れます。
畳のヘリは適度なハリと厚みを持っているので、綺麗に花びらの表現ができるのです。
ハンドメイド用品として畳のヘリを販売しているナカジマさんの公式サイトでは、他にも素敵な作品例が数多く掲載されています。是非ご覧ください。
ラインナップが豊富!
ハンドメイド用品として販売されるようになり、畳らしい柄からポップな色調のものまで、様々な色や柄モノの畳のヘリが発売されています。これは作品作りが捗る!
楽天などでも販売されているので、一度ご覧ください。こんなに色々あるのかと驚くこと間違いありません。
以上、ハンドメイド用品としての畳のヘリでした。凄まじく丈夫な布という独自の性質や、慣れ親しんだ畳のヘリという意外性は、商品の開発に利用したいと思わせるには十分なポテンシャル。尚貴堂では現在テピシにのみ使用していますが、今後も良いアイディアが浮かべば商品に生かしたいと思っています。
こんなところに使ったら面白いのでは?畳のヘリでこんなものが作れるのでは?といったご意見がありましたら、是非お寄せくださいませ。文具メーカーとして参考にしたい気持ちはもちろん、いちハンドメイド好きとして楽しませていただけると嬉しいです。